チョコレートやネギ・玉ねぎは、愛犬が食べてはいけない物としてご存じの方も多いのですが、その他の食べ物を与える時に、これはどうなんだろうと思うことがありますよね。
大丈夫だろうと思っても、ワンちゃんが食べると健康を害したり、最悪は死亡してしまうような危険な食べ物があります。
人間の食べ物を与えたことが原因で愛犬の健康を害さない為に、飼い主さんは犬が食べてはいけない物を知っておかなければいけません。
ワンちゃんにとって食べてはいけないものをまとめてみました。
犬が食べてはいけないものがこんなにたくさんあるの?
犬が食べてはいけない肉類や魚・貝・海藻類、野菜類、果物類、豆類、乳製品、穀類、お菓子等を紹介します。
人間の食べ物は、ワンちゃんにあまりおすすめではなくても、生食ではなく加熱したり、少量であれば食べても問題がない食材が殆どです。
でも、中には死亡してしまうような危険な食べ物もあります。
犬が食べたら命に関わる危険なもの一覧
以下の8品目は、ワンちゃんが少しでも食べたら命にかかわる食べ物なので、絶対にあげてはいけません!

鶏肉(骨付き)
- 玉ねぎ・長ねぎ・にら・にんにく
- ぶどう・レーズン(干しぶどう)
- チョコレート
- アボカド
- キシリトール
- 香辛料
- アルコール
犬に食べさせてはいけないもの一覧
少量であれば命に関わるような食材ではなくても、過剰摂取すると消化不良では済まず、痙攣や呼吸困難といった危険な状態に陥ることもあるので、愛犬に食材を与える時は注意が必要です。

※赤文字は加熱すればOK
肉類
- 豚肉
- 牛肉
- 鶏肉(骨付き鶏肉)
- レバー
- 鶏のささ身
- ラム肉
- 鹿肉
- ソーセージ・ハム・ベーコン
魚・貝・海藻類
- 川魚
- 青魚
- 煮干し
- マグロ
- サーモン
- ししゃも
- カニ
- タコ
- エビ
- イカ
- クラゲ
- スルメ
- 貝類
- アワビ
- ひじき
野菜類
- タマネギ・長ネギ・アサツキ
- にんにく
- ほうれん草
- にら
- 春菊
- 豆苗
- なす
- アスパラガス
- 生姜
- きのこ
- かぼちゃ
- いんげん
- 枝豆
- サツマイモ
- 里芋
- とうもろこし
果物類
- アボカド
- ぶどう・レーズン(干しぶどう)
- グレープフルーツ
- いちじく
- ザクロ
- レモン
- プルーン・ドライプルーン
- 栗
- ぎんなん
- マカダミアナッツ・アーモンド・ピーナッツ
- サクランボ・リンゴ・桃・スモモ・アンズ・銀杏・青梅の種(種に青酸カリを含む)
豆類
- 大豆
乳製品
- 牛乳
穀類
- パン
- お米
- 玄米
- うどん
- そば
- そうめん
- パスタ
調味料
- 塩
- 醤油
- マヨネーズ
- ソース
- ケチャップ
- はちみつ
- 香辛料
お菓子
- チョコ・カカオ
- キシリトール
- ケーキ類
- プリン
- アイスクリーム
その他
- たまご(生の白身)
- らっきょ
- こんにゃく
- 海苔
- キムチ
- カレーライス他(唐辛子や香辛料などの刺激物)
- 人間用の医療品・栄養補助食品・サプリメント
- カエル
犬が食べてはいけないものを食べてしまったら?
愛犬が食べてはいけないものを食べたらどうしたらいいの?
愛犬が食べてはいけないものを食べたことに気づいた時、飼い主さんが食べさせてはいけないと知らずに与えてしまった時は、自己判断をせずに病院に連絡します。
食べた物やいつ頃食べたのか、どのような症状なのかを伝えると、動物病院に連れて行く前に家でできる処置があれば、獣医に教えてもらうことができます。
オキシドールを飲ませて吐かせる方法もありますが、吐かせることでのどに詰まらせたり、危険になることもあるので自分ではやらない方がいいでしょう。
また、すぐに症状が出ない食べ物もあります。症状が出た時には手遅れになることもあるので、命にかかわる危険な物を食べたかもしれないと思ったら、病院に連れて行くことをお勧めします。

動物病院ではどんな処置がされるの?
動物病院ではどのような処置がなされるかというと、食べたときからの時間の経過やワンちゃんの症状によって違ってきます。
まずは、ワンちゃんが本当に誤食してしまったのかどうか血液検査やレントゲン検査等をします。
- 食べて2時間以内の場合
おおよその目安ですが、食べて2時間以内であれば、食べ物は消化されずにまだ胃の中にあるので、薬を使って吐かせる処置(催吐処置)や胃洗浄をします。
- 食べてからの時間経過が長い場合
毒物がすでに体に吸収されている場合は、毒物の排泄を促すために静脈点滴をします。
他には、食べたものが少量で毒性があまりないものは、下剤などを飲ませて排便させます。

まとめ
愛犬が食べてはいけないものは、飼い主さんが知っておかなければいけません。
私達がよく食べるチョコレートやガム・ぶどうがワンちゃんの命に関わる危険な食べ物だと知らずにいたら、取り返しがつかないことにもなりかねません。
つい、テーブルに置いたままにしていて、ワンちゃんが食べてしまうこともあります。
食べてはいけない物を食べてしまう原因は、飼い主さんがワンちゃんに与えることよりも、知らない間にワンちゃんが食べてしまうことの方が多いそうです。
食べ物は必ず、愛犬の目に見えないところに片づけるようにしないといけません。
また、愛犬に与えて良い食べ物でも、過剰摂取は絶対にダメです。
個体差はありますが、少量を与え、アレルギーがないかなど体調の変化に気をつけながら与えることが大事です。